子どもの頃から動物が好きで、その中でも犬は大好きでした。いつか犬と一緒の仕事がしたいというのが小さい頃の私の夢でした。大人になりそんな夢もいつしか忘れ、飲食業をやっていた私は日々時間に追われる生活を送っていましたが、そんな時飼っていたゴールデンレトリバーが病気で亡くなりました。その子が背中を押してくれたのです。

　大好きな犬と一緒の仕事、多くの人の役に立ちたい、何よりも愛犬に恩返しがしたいという思いからアニマルセラピーに携わりました。

　平成25年に​山形で活動を始めましたが、最初は一人で街頭に立ち、知ってもらうことからのスタート。そのうち賛同して下さる方が一人、二人と増えて、沢山の方々に支援して頂きながら活動の幅を広げていきました。令和元年に新たな法人を立ち上げましたが、活動を継続していくためには、より多くの方々にアニマルセラピーのことを知ってもらい、そして賛同して頂きたいと思っております。

　ある病院のリハビリ関係者の方から言われた事があります。「セラピードッグって何ができるの？」勿論PT,OTさんのように、患者さんの腕や脚を動かしたりする事はできません。でも心を動かすことができるのです。可愛い犬に触れたいから手を伸ばす、この子がいるから頑張れる。

　私は学生の頃、ずっと陸上競技をやってきました。やらされる練習は苦痛なだけですが、自ら意欲的に取り組む練習は、効率的で結果や記録にも繋がることは言わずもがな分かっています。そして何より楽しい。

　セラピードッグはそんな役割を担っているのではないでしょうか。人々に笑顔や安らぎを届け、前向きな心へと導き、それが楽しく活力のある日常生活の源になるのだと思っています。

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